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障害者雇用でよくある職種とは?仕事内容や仕事の選び方について解説

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障害者雇用では、身体・知的・精神といった障害の種類や程度に応じて、多様な職種の求人が用意されています。企業側の理解も進み、一人ひとりの特性に合わせた業務設計や配慮が行われるケースが増えています。

一方で、「どのような職種があるのか」「障害者でも働ける仕事は何か」と悩む方も少なくありません。

本記事では、障害者雇用でよくある職種と仕事内容、さらに障害者でもできる仕事の選び方について解説します。自分に合った職種選びの参考にしてください。

障害者雇用でよくある職種

事務・オフィスワーク系の職種

障害者雇用で特に多いのが、事務・オフィスワーク系の職種です。企業のバックオフィス業務を支える役割として、比較的安定した働き方がしやすい特徴があります。

主な業務には、以下のようなものがあります。

  • データ入力
  • 書類整理・ファイリング
  • 一般事務(庶務業務)
  • メール対応

これらの仕事は、業務内容が明確で見通しを立てやすく、作業の進め方を一定に保ちやすい点が特徴です。また、勤務時間や業務量の調整といった配慮が受けやすい場合も多く、安定して働きたい方に向いています。

特に精神障害や発達障害のある方にとっては、「業務が整理されていること」や「静かな環境」が働きやすさにつながることがあります。

軽作業・製造・物流系の職種

軽作業や製造、物流系の職種も、障害者雇用で多く見られる仕事です。未経験からでも始めやすい点が特徴です。

代表的な仕事内容は次の通りです。

  • 梱包
  • 検品
  • シール貼り
  • ピッキング(商品集め)

これらの業務はルーティンワークが中心で、手順に沿って進める作業が多いため、一度覚えると安定して取り組みやすい傾向があります。

また、作業ペースや担当業務について、個々の特性に応じて調整されるケースもあり、「自分のペースで働きたい」という方にも適しています。

専門スキルを活かせる職種

これまでの職務経験を活かし、専門分野で活躍できる仕事もあります。

  • システムエンジニア
  • 経理
  • 管理栄養士
  • Web・アプリテスター

中には未経験でも応募ができる職種もあります。配慮を受けながら専門分野で働きたい方におすすめです。企業からのニーズも高まっています。

職種カテゴリ職種例主な仕事内容(業務例)特徴・ポイント




事務系
一般事務データ入力、書類作成、ファイリング、メール対応求人数が多く、業務が整理されているケースが多い
総務・人事備品管理、勤怠管理、採用サポート、社内対応社内調整業務が中心でサポート役として活躍
経理・会計仕訳入力、帳簿チェック、請求書処理数字や正確性が求められる業務が中心



IT・専門職
プログラマーシステム開発、コーディング、テストスキルがあれば高収入も目指せる 
システムエンジニア要件定義、設計、開発、運用在宅やフレックス勤務の求人も多い 
データ分析・集計データ集計、レポート作成、分析業務PCスキルを活かせる職種


軽作業系
軽作業スタッフ梱包、検品、シール貼り未経験からでも始めやすい
物流・倉庫作業ピッキング、仕分け、在庫管理ルーティンワークが中心
製造系製造補助部品組立、加工補助、ライン作業手順が明確で作業に集中しやすい
その他オープンポジション適性に応じて業務を割り当て個人の特性に合わせて業務調整される

障害特性別にみる向いている仕事の具体例

障害者雇用においては、「どの職種が良いか」だけでなく、自身の障害特性に合っているかどうかが非常に重要です。ここでは、身体障害・精神障害・知的障害それぞれの特性に応じた仕事の具体例を紹介します。

身体障害のある方に向いてる仕事

身体障害のある方の場合、体への負担を抑えながら安定して働ける環境が重要になります。そのため、デスクワーク中心の職種が選ばれることが多い傾向があります。

たとえば事務職では、データ入力や書類作成、メール対応といった業務が中心となり、移動や立ち仕事が少ないため働きやすいケースが多く見られます。電話対応についても配慮される場合があり、自分の負担に応じて業務内容を調整できることもあります。

また、在宅ワークも有力な選択肢の一つです。通勤による身体的負担を軽減できるだけでなく、自宅の環境を整えることでより働きやすくなるメリットがあります。具体的には、データ入力やWeb制作、ライティング業務など、パソコンを使った仕事が中心となります。

そのほか、社内でのバックオフィス業務の中でも、身体的な負担が少ないポジションが用意されている場合があります。たとえば、書類管理や備品管理など、比較的動きが少ない業務に限定されるケースもあり、無理なく働き続けやすい環境が整えられています。

精神障害のある方に向いてる仕事

精神障害のある方の場合、業務の安定性や環境のわかりやすさが大きなポイントになります。予測できる業務が多く、急な変化が少ない職場のほうが安心して働きやすい傾向があります。

具体的には、業務内容が明確に決まっている仕事が適しています。たとえば、データ入力やチェック業務、マニュアルに沿って進める事務作業などは、やるべきことが整理されているため、安心して取り組むことができます。

また、勤務時間を柔軟に調整できる職場も重要です。体調の波に配慮しながら働けるよう、時短勤務やフレックスタイム制を導入している企業も増えています。通院や休息を取りながら無理なく働ける環境が整っているかは、職種選びの大切なポイントです。

さらに、イレギュラー対応が少ない仕事にも向いています。たとえば、突発的な顧客対応や急な業務変更が多い職場では負担が大きくなりがちです。一方で、ルールや手順が決まっている業務や、一定のペースで進む仕事であれば、精神的な負担を軽減しやすくなります。

知的障害のある方に向いてる仕事

知的障害のある方の場合は、業務内容がシンプルで分かりやすく、繰り返し行える仕事が向いています。手順が明確で、経験を積むことで習熟しやすい仕事が選ばれることが多いです。

たとえば、軽作業の分野では、商品の仕分けや梱包、シール貼り、部品の組み立てなどがあります。これらの仕事はルーティンワークが中心であり、一度作業手順を覚えると安定して取り組むことができます。

また、「制作」といっても幅広く、工場内での製造補助や、印刷物の作成補助、簡単な加工業務なども含まれます。作業工程が分かれている職場では、自分の担当業務に集中しやすく、安心して働ける環境が整っていることが多いです。

さらに、支援員や担当者が近くにいる職場では、分からないことがあった際にすぐに確認できるため、より安心して業務に取り組むことができます。こうしたサポート体制の有無も、仕事選びの重要なポイントとなります。

職場環境と合理的配慮の確認

職種だけでなく、「どのような環境で働くか」も重要なポイントです。事前に確認しておきたい点としては、以下が挙げられます。

  • 勤務時間や通勤の負担
  • 業務内容の具体性
  • 上司や同僚のサポート体制
  • 合理的配慮の内容(業務調整・設備など)

これらは、実際に働き続けられるかどうかに大きく影響します。

可能であれば、職場見学や体験雇用を利用し、実際の業務や環境を確認することでミスマッチを防ぐことができます。

就職・仕事探しの窓口

障害者雇用の仕事は、さまざまな窓口を通じて探すことが可能です。

主な窓口としては以下があります。

  • ハローワーク
  • 障害者就業・生活支援センター
  • 障害者向け就職・転職サイト

また、就労移行支援を活用すれば、就職に必要なスキルの習得、就職活動のサポート、就職後の定着支援といった支援を受けることもできます。

一人での就職活動に不安がある場合は、こうした支援機関を活用することで、より安心して仕事探しを進めることができます。

まとめ

障害者雇用では、事務系や軽作業系を中心にさまざまな職種があり、それぞれ仕事内容や働き方に違いがあります。

自分に合った仕事を見つけるためには、「障害特性を理解する」、「職種ごとの特徴を把握する」、「職場環境や配慮内容を確認する」といったポイントを意識することが大切です。

また、支援機関や障害者雇用専用の求職サイトを活用することで、より自分に合った職場に出会いやすくなります。無理なく長く働ける仕事を見つけるために、ぜひ本記事を参考に職種選びを進めてみてください。

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著者プロフィール 蟹江 美貴

株式会社Kaien
就労支援事業部 法人向けサービス担当
ブリッジコンサルタント

国際線CAやビジネスマナー講師を経て、EAP機関・ハローワーク・大手IT企業・メンタルクリニック等で、カウンセリングや研修業務に従事。多様な対人支援の現場を経験し、現在は主に障害者雇用の
企業常駐支援に取り組んでいる。

公認心理師/精神保健福祉士/2級キャリアコンサルティング技能士/
産業カウンセラー/SNSカウンセラー

記事寄稿:メンタルヘルスマガジン「こころの元気+」(2025年9月,特定非営利活動法人 地域精神保健福祉機構・コンボ発行)