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障害者雇用の在宅勤務の実際|求人数や業務内容、選び方について解説

障害者雇用の中でも、働き方は多様化し、選択肢が増えてきました。その中でも近年注目されているのが「在宅勤務」です。特に障害者雇用においては、通勤の負担を軽減し、自分のペースで働けるという点で、大きなメリットがあると考えられています。

しかし「在宅勤務」と言っても、その形態は様々です。完全在宅で働くのか、出社と在宅を併用するのか、また、どのような業務内容なのかなど、疑問に思う方も多いでしょう。

この記事では、マイナーリーグの求人データを基に、障害者雇用の在宅勤務について、求人数、業務内容、そして在宅勤務を選ぶ際の注意点などを詳しく解説していきます。

在宅勤務ありの求人について詳細はこちら:完全在宅勤務・在宅および出社併用の求人一覧

障害者雇用の在宅勤務の求人数

障害者雇用の在宅勤務の求人は、近年増加傾向にあります。マイナーリーグの求人データを見ても、在宅勤務可能な求人は数多く掲載されています。

しかし、全ての求人が完全在宅勤務というわけではありません。求人情報を見ると、「完全在宅勤務」と「在宅勤務と出社勤務の併用」の2つの形態に大きく分かれることが分かります。

  • 完全在宅勤務:自宅で全ての業務を行う形態です。通勤の必要がなく、自分のペースで働けるというメリットがあります。ただし、求人数は「在宅勤務と出社勤務の併用」に比べて少ない傾向にあります。
  • 在宅勤務と出社勤務の併用:週に数日、または月に数回、オフィスに出社し、残りの日数は自宅で勤務する形態です。チームとの連携が必要な業務や、定期的な会議など、自宅では対応が難しい業務がある場合に採用されることが多いです。企業によって出社の割合は異なりますので、求人情報で細かく確認する必要があります。

障害者雇用の在宅勤務の業務内容

障害者雇用の在宅勤務でできる仕事は、多岐にわたります。一般的な事務作業はもちろん、データ入力、アンケート調査、Webサイトの更新、プログラミングなど、スキルや経験に応じて様々な仕事を選ぶことができます。

マイナーリーグの求人データを見ると、以下の様な業務内容の求人が多く見られます。

  • データ入力・事務作業:ExcelやWordなどのオフィスソフトを使ったデータ入力や資料作成など。正確性や基本的なPCスキルが必要です。
  • カスタマーサポート:電話やメールで顧客からの問い合わせに対応する仕事です。コミュニケーション能力が求められます。
  • Webサイトの更新:企業のWebサイトの情報を更新する仕事です。Webに関する知識が必要となります。
  • プログラミング:Webアプリケーションやシステムの開発を行う仕事です。プログラミングスキルが求められます。

障害者雇用の在宅勤務を選ぶ際の注意点

在宅勤務は、働き方改革の一環として注目されており、多くの企業が導入を進めています。しかし、在宅勤務には、オフィス勤務にはないメリットだけでなく、デメリットも存在します。

在宅勤務のメリット

  • 通勤の負担軽減:自宅で仕事ができるため、通勤に要する時間や体力を大幅に削減できます。
  • 静かな環境で働ける:周囲の目や物音が気になる方にとっては、在宅勤務の方が集中しやすいことがあります。
  • 文字でのコミュニケーションが多い:同じ場所にいない分、チャットやメールでのコミュニケーションが多くなります。聴覚情報より視覚情報からの情報処理が得意な方には、働きやすい環境でしょう。

在宅勤務のデメリット

  • 孤独感:周囲に人がいないため、孤独を感じることがあります。
  • 自己管理の難しさ:オフィスと異なり上司や同僚からの目が届きにくいため、自己管理が難しい場合があります。集中力が続かない方や、困ったときに自分から発信するのが苦手な方は、うまく成果が出せない可能性があります。
  • 業務の連絡・報告の難しさ:チャットツールやメールなど、コミュニケーションツールを活用する必要があります。リアルタイムなコミュニケーションが難しい場合があります。

在宅勤務に向いている人

  • 自己管理能力が高い人:周囲に人がいなくても計画的に仕事を進めることができる人、集中して仕事に取り組める人が向いています。
  • 報連相が自発的にできる人:困ったときに自分から質問や相談ができたり、業務の進捗について自発的に報告ができる人に向いています。
  • 一定のPCスキルがある人:在宅勤務の仕事はPCを扱うものが多いです。出社していれば実際に隣で操作しながら教えてもらえることも、在宅勤務ではできないので、チャットやオンライン会議で聞きながらある程度自分で操作できる人に向いています。

在宅勤務を始める前に

在宅勤務を始める前に、以下の点について検討しておきましょう。

  • 自宅の環境:インターネット環境が安定しているか、静かで集中できるスペースがあるかなど、自宅の環境が整っているか確認しましょう。
  • 必要な機材:PCは会社から支給されることが多いです。そのほか必要な周辺機器については入社時に確認し、必要な機材を揃えましょう。

まとめ

障害者雇用の在宅勤務は、働き方の選択肢を広げる上で、非常に魅力的な働き方です。しかし、在宅勤務にはメリットだけでなく、デメリットも存在します。

この記事では、マイナーリーグの求人データを基に、障害者雇用の在宅勤務について、求人数、業務内容、そして、在宅勤務を選ぶ際の注意点などを解説しました。

マイナーリーグでは、在宅勤務ありの求人も多数掲載しています。ぜひ求人情報を確認してみてください。

著者プロフィール 大野順平

株式会社Kaien
就労支援事業部 法人サービス担当
ゼネラルマネージャー / シニアディレクター
2014年Kaienに入社。これまで30社以上の精神・発達障害人材の雇用推進プロジェクトに参画。

論文寄稿:月刊精神科「就労支援におけるneurodiversity」(2023年9月,科学評論社)
取材対応:朝日新聞「発達障害は「わがまま」? 働く場の合理的配慮?」特集
NHK クローズアップ現代+「企業が注目!発達障害 能力引き出す職場改革」 他多数
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