実習のメリット①就労イメージを具体的に持つ
発達障害をお持ちの方の就活が停滞してしまう原因の1つとして、求人情報を見ても自分がその企業・職種で働いているイメージを持ちづらいということがあります。
企業研究をしたり応募して面接を受け面接官と話をしてみるなど、まず行動してみてイメージをつかむことができればよいのですが、イメージを持てないと行動しづらいという特性から、どうしても停滞しがちになるようです。実習ではその職場で実際に行われている業務を体験できるのと、指示をいただく上長をはじめ職場の方々と実際にコミュニケーションを取ることができるので、就労後の自分の姿をイメージしやすくなるというのが、就労意欲やアクションを増やすのに大変大きな利点だと思います。
実習のメリット②業務力を現場で確認してもらい、自分の実力が実務で通用するかがわかる
発達障害をお持ちの方には、自己PRをして下さいと言われると、他の人達と比べて群を抜いてできることを伝えなければならず、自分ににはそういう長所はないから自己PRはできないと思ってしまう方もいらっしゃいます。言葉の定義が狭く厳密になりがちな特性から来ているようです。しかし実際には決してそのようなことはなく、与えられた一般的な仕事をきちんとできることも十分アピールポイントになります。
実習終了時には企業からのフィードバック面談が実施されることも多く、企業視点での客観的な自分の実力の評価を受けることができます。また選考を兼ねている場合、通常の選考のフロー(書類審査後面接を複数回重ねて選考が進み内定に至る)と比較して、自分で自分をアピールすることに苦手感があっても、実際の働きぶりでアピールすることができる利点があります。
なお実習参加のチャンスが大きく広がるイベントの一例として、東京しごと財団の「職場体験実習面談会」をあげておきます。